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福岡 筑紫野
福岡の店舗兼事務所
2024/12-2025/1
年齢を重ねる喜びをコンセプトにリラックスウェアワンピースを展開するアパレルブランドの店舗の内装。
アンティーク収集を好む施主からennuiな空間との要望があり設計に取り掛かった。
柔らかくゆらめくリラックスウェアと、空間を緩やかに仕切るカーテンに布という共通項を持たせ、建築と商品の融和を図った。
カーテンは束ねると列柱のように一帯の空間を引き締め、広げると試着室を囲む壁としての効果を生む。
また、店の奥へと歩みを引き込む動線とするために家具とカーテンの配置を決定して限られた空間に奥行きを作った。
カーテンによってわずかに見え隠れする窓からの美しい自然光が空間に映えるよう全体を暗めの照明とすることで、気だるさと爽やかさが共存する朝を想起させるような、本能的に落ち着きのある心地良い空間となった。
淡い光の中で建築・家具・草木・服が揺らめき、それぞれ異なる時間が流れる。その時間に包まれるように人間がひっそりと佇む。訪れた人はこの場所で気だるく爽やかな朝を迎える。
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